9月は単とわかっているけど‥

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結婚式の披露宴に出席されるAさんは夜会巻きがたいへんお似合いです。
理髪店を経営されているご主人と従業員のお二人で結い上げたそうです
美容師さん、いや髪結いなみの腕で感心しながら、着付けに入りました。
初対面のAさんの印象は穏やかでそうな雰囲気ですが、情熱的な部分も少し感じる魅力的な女性。

きものっこが前日、着付けの依頼を受けた時、
5年前に着てクリーニングに出したまま箱に入っていると聞き
袷か単か夏物か、ご本人も分からない様子。
多分袷の着物だろうと予想、
9月に入っての宴で何とか、袷でも着られる、と安心しておりました。

深紫地にふくろうが羽を広げて飛んでいる訪問着は思ったとおり袷でした。
作家物で色も柄も気に入られているようです。、フォーマル用はこの一枚のみ所有。

夜会巻がしっくり馴染んでいて、着物姿になっていくと、
うっとりするほど、素敵に、所作も柔らかくなりました。

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花嫁に合わせたら袷の着物でも大丈夫。
空調装置の整った中、汗ばむこともないでしょう、
着物を着てお祝いをしたいというAさんの気持ちをまず第一に
Aさんには一通りの説明をした上で、着付けを完了。
補整もなく、楽に、自然に、
着物は着崩れるもの。直し方のポイントをいくつか指導させていただき
お送りしました。