喪の装い

きものっこのお世話になった方が旅立たれました。
いつも穏やかで、ご家族思いの優しいおばあちゃまでした。

嫁であるたずこさんより連絡があり、喪服のお世話に伺いました。
面倒さや気候などで黒紋付の着物をお持ちでも着られない方が多いのですが‥

お姉さまたちが着られないので迷ったたずこさん
嫁としてお世話になったお義母様を着物でおくって差し上げたいと‥

この二日間、お通夜もお葬式もおばあちゃまを悲しむかのように、
今にも泣き出しそうな空模様、
お葬式が終わり、ついに悲しみの雨が降り出しました。

悲しみの日は、装いに構っていられません、ただ華美にならなうよう
礼を失わぬように、きものっこもお参りする心のみです。

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お通夜は紫の鮫小紋(紋なし)に黒喪帯、小物は黒

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葬儀には黒紋付に色喪帯、小物は黒
黒紋付を着て伺いますと、会場の方に「ご親族様ですか?」と尋ねられますので
黒紋付は親族だけが着るものと思われているかもしれません
礼を尽くすという意味では黒紋付が良いと思いますが‥
関係上、でしゃばりすぎないよう、色喪の帯を合わせました

最近はお参りの方々の装いが簡略化されていますので
おおげさにならないよう黒紋付に色喪帯がほとんどです。

帯留めは翡翠だけが認められているようですが、
何もつけないほうがいいような気もします

おばあちゃまは大好きだったグリーン系の色無地を着られて
旅立たれました。ご冥福をお祈りいたします。