龍村の帯

たくさんの帯と着物 の中にあった龍村の帯。

きものっこの住まいから龍村美術織物資料館は直ぐそこ!の距離だったのですが
数年前、敷地にマンションが建ち、ショールムも持ち主が変わったようで
歩道沿いの花壇に植えられていた染の草木もなくなり、
度々訪ねられると楽しみにしていただけに、残念。
今は、中心街にショウルームがあるようです。

古代織物の復元に力を入れてきた龍村美術織物。
正倉院展で魅了した数々の染織を、今に帯として締められる。
友人のお母さんも古代に思いを馳せていたことでしょう。

左は獅子狩文錦(ししかりもんにしき)
法隆寺の国宝、獅子狩文錦の変形で獅子や騎士の数を減らし
新しい構図により経錦(経糸で、文様を織り出す錦)の織方で織り出したものらしい。

右は獅噛鳥獣文錦(しかみちょうじゅうもんにしき)
高台寺に所蔵されている豊臣秀吉が用いた陣羽織がこの柄。
もとはペルシャ付近で織られたという綴織だったらしい。

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これらの帯は一重太鼓の袋帯、京袋に見えるのですが
裏を見ると額縁仕立てになっていて、どちらかといえば
帯幅を調節して着られる開き名古屋仕立てのようです。

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左は帯鈎文錦(たいこうもんにしき)
バイカル湖畔から発掘された漢代の経錦の織物んを復元した物。
この帯のみ締められていました。

右は唐花雙鳥長斑錦(からはなそうちょうちょうはんきん)
正倉院御物の裂に金銀糸を配し織り上げた物。

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