祖母の帯

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きものっこが結婚式に着ました一つ紋付き色無地に袋帯
そして小物は白の帯揚げ、帯締め
本来ならば、義叔母の立場ですから留袖、または色留袖なのですが
新郎、新婦の母様が洋服であることもあって、このようになりました
まぁ、きものっこは、姪の結婚式にも、五紋付色無地を着た位ですから~
留袖が好きでないことは以前もお話いたしました
 
この袋帯は丸帯でした~柄や織りからそうであることがわかります
丸帯の仕立て直しは丸帯を袋帯に仕立て 
丸帯を袋帯と細帯に~などで以前にも紹介してきましたが…
 
この帯は、ちょっと訳ありです
丸帯を袋帯と細帯に~載せた時は元気だった義母も
現在は認知症のため入院しております
 
義甥は義母と同居していましたので、
中でも特にかわいい孫であったと思います
義母は豊国神社の婦人会役員を長い間していたこともあって
こちらで結婚式を上げる晴れ姿の孫を一番、祝いたかったことと思います
結婚式の間、義母に伝えるかのようにきものっこは帯に手を当てておりました
 
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説明しましたように3箇所で継いでいます
太鼓で隠れる部分と柄の向きを正すために太鼓部分、
そしてたれ、矢印の部分(オランダ)の上で継いでいます
笠松が太鼓部分と一緒、上向きになっています
 
着物や帯に興味をもった義甥に、この帯を締めた訳を~
新婦には、夫の祖母の想いを~
 
仕立て直して納めてあったこの袋帯、初めて締めるのは、
この日のためだったのかと、胸が一杯になる結婚式でした