形見の写真

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京都にきてお世話になった「おばちゃん」
清水にあった民宿「松風」の主、松風キミエさん。

元は祇園の芸子、源氏名千代菊(右下)といいました
その当時の写真で、座敷の鴨居の上に掛けてあったものです

写真を見ながらの昔話は
三味線と都都逸入りの喜怒哀楽集
波乱万丈の生涯、一代記を映画で観てみたい
ものと今も思っています。

楽屋銀杏(がくやいちょう)を結って
どんぶりに法被姿、男舞の衣装姿
てぬぐいの端を握り締め、他の二人とは少し違う感じ!

間違った事は大嫌い、黒白はっきりさせて
いいたいことは言う、情が厚く、お節介
 
芸子時代、宴の席で女を軽くみた当時の市長に
盾を突き、しばらくお座敷に出れないどころか
身を隠し保護されたというおばちゃん!
胡坐を掻いて、恐いもの無しの勇ましい様子だ

厳しく叱られることも度々でしたが、
雪の降った次の朝一番、タクシー飛ばして
誰もいない雪の金閣寺を観に行ったり‥
南座の観劇前、楽屋見舞いにもよくお供しました。

おばちゃんの十八番、思い出の長唄勧進帳
今では、きものっこの元気付けの一曲になっています!

京都を離れ、息子さんのいるパラオへ‥
そのままの別れとなりました。