お稚児さんの衣装

子育て真っ盛りの時、きものっこは清水寺の民宿”松風”
に子連れでお手伝いに行っておりました。
清水寺の参拝者で賑わう参道から少し入ると別世界のように静まる空間
草花の咲く空き地と、古びた広い家屋は子供にとって絶好の遊び場でした。
　
学生時代からお世話になっていた女将さんの松風キミ江さん
（キミばあちゃん）は昔、祇園の芸妓でした、
勝気で、人情厚く、気風いい　
苦労してきたけどそんなこと全然感じさせない明るい人
ちょっとした舞のしぐさ、口ずさむ小唄や都都逸で
波乱万丈の生涯をよく語ってくれました。
　
五月の連休、キミばあちゃんは清水の地主神社のお祭に、
武者の姿が凛々しいからと倅、光をお稚児さんに出してくれることになり、
仕事そっちのけで、用意となりました。

お化粧は祇園の髪結いさん南先生にしていただき、衣装はきものっこが、、

鎧を掛、刀を差し烏帽子をかぶり、武者姿の本人は暑い、
重いで笑顔も消え、大変～

地主神社まで清水寺の参道を衣装を纏い草鞋で上っていくのは、
も５歳児には少しキツイ～

そんな倅、光も今年で２１歳になりました。