喪の装い

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現代、喪の儀式には、黒の紋付、黒帯、足袋以外は黒の小物が決まりになっています。
明冶政府が礼服制度を取り入れてから黒の時代になったらしいが、
それまでは、白が主流で婚礼衣装を共用していたということです。

地方や家風で習わしが違い、未だそれが残っていることは民族学的にも貴重で
特に衣に関しては、知られていない事が多い気がします

最近の喪服は最低限の約束を守り、難しいことをいわなくなったようです。

今日は、友人Yさんのお母様の葬儀でした。
お母さんとはお会いした事がありませんでしたが、
Yさんの着物のお世話をする中、お母さんの着物の好みや想いが伝わり
きものっこのYさんのお母さん像がありました。

密葬ということでしたが、お参りだけと思い仰仰しくならぬよう、
略礼装で失礼することにしました。

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礼装でもきものっこのお太鼓は小さめで帯枕を使いません。
細帯慣れにている者にとっては帯枕は難儀なもので
他に気をとられず楽な状態で、亡くなった方送ってあげられるようと思っているからです。

ある程度場所柄をわきまえた着物や服で、大事な事は弔意を伝える気持ち。
服装は二の次に考えてもいいのではないでしょうか。