八掛(その1)

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裾まわし、女物の着物の裾裏のことです。関西では八掛といいます。

後身頃2枚、前身2枚、衽2枚、衿先2枚、計8枚を掛けることから
八掛というのですが、後で袖口にも使われるようになり、
今は袖口2枚を足して10枚に布を裁ちます。
きものっこはバチ衿にするので衿先布はいらず、八枚断ちまさしく八掛です。

この八掛、着物を仕立てる上で重要な決め手となります。
着物に対して補色のこれをあわせると、昔風になったり、個性的になったり
また、同系色をあわせると、優しい感じになったり、モダンになったり
持ち帯や小物とのバランス、着る方の生活、センスで
じっくり選ぶ事をお勧めします。

無地の着物が好きなきものっこは、裏に柄物をつけて楽しんでおります
これらの八掛は、頂き物の着物や羽織、痛んだところもあるので
生地良いところを選びながら、きものっこが縫い上げました。

上の着物は、黒の紬に一つ身祝着をつけて
一つ身の用尺が少なかったので、衽裏以外は標準より短くなっています。

下は、灰色の紬に、呉服問屋さんで頂いた、伊勢型の見本柄をつけて、贅沢な八掛です。

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上の茶の紬には、男物の着物を‥

下の紺の紬には、大島の羽織をつけて

きものっこの好みに合わせて、帯や小物との組み合わせに、
色が分散しないように、同系色の柄物を選んでつけています。

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