丸帯を袋帯と細帯に

丸帯(帯巾が広く二つに折りにした帯、いまでは僅かしか織られいない、戦前までの物)は殆どが格式高い高級な物です。
だだ、重くて扱いにくいので、今では使われなくなっています

下、左の細帯は、母の友人の丸帯を姉と分け、細帯にしました。

右は、お隣の谷口さんに頂いた帯。お母様の形見ということです。
洗いはりをして半分に切ってありました。利用度の多い細帯に仕立て手軽に締めています。

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次のは、義母が嫁入りの時に締めたという丸帯をきものっこが受け継ぎ、
左は細帯に、右は袋帯にしました。

実はこの帯、義母が使いにくい丸帯の半分を名古屋帯にして締めていたようです(丸帯は、幅が袋帯の2倍あります。裏を付けると袋帯が2本とれます、
ただ、丈が短いものもあり、丸帯の太鼓が現在の太鼓と結び方が違うので、継ぎ直したり、継ぎ足したりします)
戦時中に丸帯の半分から仕立てた名古屋帯を洗いに出したらしいのです、
薬品不足のために失敗して返ってきたとか?
義母の言ったとおり、名古屋帯だったものは残布よりも色がくすんでいました 

仕立てないままになっていたきれいな方を使って袋帯を仕立てるには~
そのままでは丈が足りなかったの、重要な腹と太鼓の部分には、この綺麗な方を、隠れる部分には名古屋帯で締めていた物を一部を使い継いで、裏も付け 立派の袋帯に作り直す事ができました。


名古屋帯に仕立ててあった残りは三箇所でついで細帯にしました。
継ぎ目の見えないように結ぶのが骨です。。

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