喪服


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昨年の11月より治療で京都に来ておりましたきものっこの父、
12月5日 高齢者には無理だといわれた進行していた上顎歯肉癌の摘出手術に挑みました
今年のお正月は京大病院で、子や孫、ひ孫、甥たちに見舞われ過ごしました
「お雑煮もおせち料理も食べない今年は正月はないようなものだ。だから今年は年をとらない~」とにっこり言ってましたっけ~

術後が大変だと覚悟していた父の頑張りは大変なものでした
そのかいもあり、思ったより早く今年の1月27に退院、
その後は月二回、京大附属病院、耳鼻咽喉科、口腔外科に通院
3月の末には帰郷して再び4月の診察に来京、
三日間の滞在で帰郷し一か月ほど静岡で生活、5月連休明けには再び京都へきましたが
この診察で再発告知があり、父もきものっこもずいぶん落ち込んでしまいました
主治医からは高齢者のために治療は勧められないと~今回は受け入れるしかありません
京大病院地域ネットワークの看護師さんに相談後
京都での在宅緩和ケアを選ぶことにになりました

先の不安はいっぱいでしたが…ケアマネさん、福祉用具のサービスも受け、
24時間体制の訪問医師、訪問看護師のケア、在宅入浴サービス、
きものっこの家で試しながらの介護生活はつらいながらも忘れられない思い出となりました

話せない聞こえないの不自由は質談ボードでやりとり、
思うように食べられない食事も工夫しながら~
夜は歯科衛士さんのように 口腔ケア、
足湯しながら身体拭き、
孫やひ孫までが手伝い~わさわさと~

7月の末より二か月の間に急変状態が続いて9月には10日間貧血のため入院もありましたが
退院後は訪問看護、往診の回数も増やしていただき、薬での調整や心のケアもあり
気丈に穏やかにしておりました。
訪ねきてくれる方々には、いつも笑顔で感謝、感謝、手を合わせる父
きものっこの尊敬する自慢の父です

昏睡状態に入り12時間、
9月23日、お彼岸のお中日、静かに息を引き取りました

9月25日荼毘に付す
涙を拭いながら黒喪服に袖を通すきものっこ
「お父さん ありがとう、やすらかにね~」