それぞれの着方

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約一年間行われた、小玉紫泉工房での着付け教室もこの日で最後
ちょっとしたポイントをお教えすると「今日は練習に来て本当に良かった!」
と深く納得されて、喜んでくださる美保子さん(左)
5月に出席される結婚式にむけて二重太鼓をマスター
 
帯結びや小物の処理の仕方、簡単に帯を結ぶ方法、
前幅の決め方、腰紐や帯の位置、など個性を崩さずに
着る方に合った、指導をさせていただきました。
 
智子さん(右)の帯はお母さんが気に入られていた全通の帯で、
汚れがひどく、洗いに出しても黒じみは消えていません
全通なので、一巻きめ部分と二巻きめ部分を逆に、
お太鼓の枕から背負い、太鼓に出したい柄もバッチリ
汚れた二巻きめ部分を下に、汚れの少ない一巻きめ部分に‥
黒ずんだ汚れ部分はきれいに隠れ、前回の帯に続き、
諦めかけていた帯が締められましたご満足!
 
お太鼓大きめが好きな方、太鼓歪んでるのが好きな方
衿をぬくのが好きな方、着丈短めが好きな方
皆それぞれの着方があっていい~
 
 
 
人のお太鼓を水平に直す人
半襟三分出すぎたの気にする人
金銀ぴかぴか光っている人
汚しちゃいけないと動けない人
へぁーすぷれいで髪の毛がちがちの人
いばっているもみたいでとても偉そうな人
みんななんだか力こぶ
息苦しさがかはいせう
着ているものは しなやかなのに
 
お太鼓が斜めでも
半襟がたっぷりでも
袂ひらひらはしりまわっていても
鏡も見ないで結った髪でも
 
しなやかに着て力もぬけると
知らぬ間にほほえんでしまうでしょうに
 
きもちもしなやかになれたら
人も優しくなれるでしょうに~
     
            金子みすず「着ているものはしなやかなのに」より