やさしい~着物

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介護施設で五年間、看護士として働いていた友人のやっちゃんは、
やはり医療現場に戻りたい!と一年半前に総合病院の癌病棟で働きはじめました。
若い看護士さんには、体力、記憶力では負けるけど
三人の子供を育て、姑に仕え、姑を送った経験を生かし、
持ち前の明るさとおもしろさで、仕事に取組んでいます

きものっこは、彼女の仕事話を聞くのが大好きです。
現状、厳しい医療現場、看護士不足や、新人看護士が育たないもどかしさ、
患者さんの人間模様などを興味深く話してくれます。

今日は、夜勤明け、と学会発表の準備などで、かなりお疲れの様子!
失敗の許されぬ仕事ですから苦労は伝わってきます。

そんな彼女も着物が大好き!
しかし、最近はあまりにもの忙しさで、着る機会を失っているよう~

きものっこの家のたくさんの帯と着物を見て、
仕事量と着物量が重なったのか唖然状態。
最初は、畳紙に触れる事も無く、呆然としていました。

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お召しの墨流し柄の小紋、単衣。優しい中にしっかりした主張があります。

彼女には寸法も丁度、絶対似合って、雰囲気のあう、
この着物を勧めると、半信半疑で袖を通しました。

この瞬間から、鏡を見回し、高揚し始めました。
「いいワ~、似合う~!!」
これぞ着物の力!、着物でこんなに元気になってくれるとは‥

持ち主の友人のお母さんの話をしながら、帯も選別。
一番に手にした紺の綴れ帯(鞠の刺繍柄)は、彼女らしい選択です。
帯揚げ、帯締めを選び、やっちゃんスタイルが完成!

疲れた心を優しく包んでくれる着物。
天国の友人のお母さんの気持ちも伝わってくるようです。